紙の歴史が長い
そのせいか紙が分かりにくいという人も
けっこういるようです。
じっさい何年も水墨画をやって
その紙の性質や特徴について
いまいちという声。
おそらく週に2、3枚だけ
描いているならば
なかなかわからないかもしれません。
思い切って水墨画用紙を徹底に
使いこなしたほうがいいと思います。
方法いろいろ
しばらくの間ある種の紙だけ集中するとか。
水墨画用紙についての考えや
使い方は人によって千差万別。
自分に合うもの、
自分なりの考えの軸を
持てばいいわけです。
○○という偉い先生が
xxという紙がいいと言ったから
使おうのではなく
早く自分に合う用紙を見付けることです。

日本製の和紙には三墨法が出せない?
中国系の画仙紙に比べ
和紙は案外三墨法が出しにくい。
特に麻紙、楮紙
安い麻紙、楮紙とくに
純麻紙や純楮紙と謳っているものは
金額的にはお手頃ですが
50枚1500円前後(サイズF5かF4)
実際効果はモノクロ二諧調に近く


しかし
良い中国系の楮紙はこうなります。

しかし繊維が粗っぽく
扱いにくい面があります。
よって一般的な日本の和紙は
水墨画の初心には適しないと判断しています。
さて中国系の画仙紙は?
というと
こちらは中国系の画仙紙(単宣紙)
濃淡のグラデーションは
はっきりしていますね。

紙の種類によって三墨法の効果も違ってきます。
一度持っている紙をテストするといい。
方法はいろいろ。
同じメーカーの墨を使ったりするとか。

中国系水墨画の用紙は、
熟紙(じゅくし)、
半熟紙、
生紙(せいし)に大きく分かれております。
「紅星がいい」ではありません。
紅星は、紙の王様と言われています。
あくまでもブランド名で、
使い方によります。
中国の水墨画、
書画用紙は、
紅星以外に明星、
汪六吉、
栄宝斉などたくさんメーカーあります。

●熟紙
ニカワなどで加工したもので、
ニジミありません。
発色は生紙に比べて若干劣りますが、
繰り返しに強い。
●半熟紙
生紙の加工紙(膠やミョウバンを使う)と
加工せず(楮紙、麻紙)に
分かれますが、
楮紙、
麻紙の場合、
作品に現れる味が熟紙と生紙と比べ、
半熟紙と言っても
微妙に違います。
●生紙
生紙はニジミ有り、
発色もよい。
特殊効果を作りやすい、
などメリットいっぱいありますが
欠点は破れやすい。
特性を把握したうえで用紙を選ぶべきです。
内容的に繰り返す書かないような
花鳥画のであれば
生紙や半熟紙を選ぶでしょう。
山水画や少し染めたりするなら半熟紙
または溌墨や溌彩など数回使う場合、
熟紙にするのは賢明でしょ
水墨画をやっている人は、
少なくとも「熟紙、半熟紙、生紙」
の三種類を持ったほうがいいと思います。
まだまだたくさんありますが
長文になってしまうので
普段の練習会のなかで紹介します。
▼生紙の特徴を活かして描いたもの



