見えるものは必ず書くわけではないが、
見えないものは描かない時がある。
これが水墨画だ。
素人には分からない話ですが、
水墨画を数年やっていても「分かりにくいお話だ」と思うと、
あなたのセンスが問われるかもしれません。
一つ例を挙げて説明します。
梅の水墨画です。
Aの個所に注目してください。


西洋画法ではこのような表現を取らないはずです。
花(つぼみ)のガクは、墨の点で強調されて、
この感覚では目に見えない距離のはずですが、
はっきり書いています。
蕊もそうですが、
墨の単線で数本を表していますね。
同じ墨点を打たれたB個所をみてください。
枝にはこのような点がないはずですが、
絵にすると描かなければならないのです。
実際、
ここでは、
花を描かれていませんが、
ガクという意味にはならないはずです。
つまりBは見えないのに描いています。
描くのか、描かないのか作者(画家)の
判断によることが多いでしょう。
一定のレベルに到達されてから、
描くにしても、
描かないことにしても水墨画の文法に
基づくことになります。
いい作品が生まれるためにも、
この「水墨画の文法」について、
はやく習得しておきましょう。



