あいまいなままスタート、あいまいな結果を得る?
模写のしかたが分からない人は
けっこう多いようだ。
まず何のために模写するのかについても
分からない。
すると模写しているのか、
創作しているのかあいまいになっている。
模写はけっして目的ではないはずだが
現にお手本を手に入れたら
その通り描いてそれで「はい、完成した」
と思う学習者がかなりいるではないか。
いやいや、
模写は目的ではないことを知っているよ、
と反論するひともいるが
では何のために模写する、
どうやって模写するのか
説明できるのか、
おそらくできないだろう。

こういう描き方はよくないよ
同じ過ちを何度も指摘されても
また繰り返してしまう。
結局、なんとなく水墨画を習っている
なんとなく模写をしている
それで満足してしまう。
それでした結果も予想できる。
いつまでも初心者がやることをしてしまえば
人間は成長しない。
では正しい模写のしかたとは何か?
当然だが
人によって模写のしかたが異なっている。
一回の模写は一つ課題だけ絞る。
つまり形(造形)下手な場合
まず形を正しく描けるように心がける。
濃淡の扱いはできていなければ
墨の扱いだけ工夫してみて
正しい三墨法・逆三墨法を駆使するようにしなければ
たくさん描いても問題の所在は見いだせない。
すぐ飽きてしまい、
模写の効率が悪いだけだ。
線の強弱はまだ自由自在に描けなければ
大きな問題だろう。
そういうとき
どういう方法を使えば
練習がうまくなるのか考えなければならない。
先生がついているなら
描いてもいらったりアドバイスを求めたりすると
即クリアな場合もある。
書はやらない人が多いようだが
嫌いでなければ案外運筆の要領が得やすい。


すなわち一回の模写うまくなったり、
レベルアップなど期待しないこと。
生きている限り学びは続く。
偉そうに聞こえるようだが
水墨画は一生の修行だ。


